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SIGMA 35mm F1.4 DG HSMと言うレンズ / ver.2.0

「 冬色ノヒカリト 」
SIGMA 35mm F1.4 DG HSMと言うレンズ / ver.2.0_f0117626_12142281.jpg







「 35mmf1.4 / First Report とその後 」

▼ずっと気になっていたのですが、この「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM」と言うレンズ.....
ネットでは良い評判も聞くのですが、実際にポートレイトの作例的なリポートがほとんど見つからないので、実際の所どうなの?...と思っていたのですが..。
「35mmの単焦点レンズ」ってどうしても必要かと言われると、いわゆる標準ズームレンズにかぶる距離のレンズですし、このレンズを欲しいと思う人は、この「f1.4」と言うこの部分に10万円を出せる人限定なのでしょうけど、普通はズームレンズにした方が、便利な事マチガイ無しですよね。
でもね.......「f1.4」と言われるとポートレイトレンズとしては、「f2.8」のレンズでは出来ない質感とか、避けて通れないストリート系の「スナップポートレイト」とか......暗くて室内イベントなどで下がれない状況下では50mmより全然使い易いし.....。
そんな35mmですが、ニコン、キヤノン共にメーカー純正は15万クラスですが....このシグマのレンズどうなの?...って事で人柱になってみました。

今回、僕はニコン版のシグマ35mmとキヤノンの純正の35mmとの比較をしてみたのですが、(正確な比較ではないのですが....)僕個人の感想なら、D800の高精細がリアルに実感できる良いレンズです。
使ってみると判るのですが、早いシャッタースピードでD800では良く問題とされる、「手振れが全然判らない」レベルまで軽減されて、結構ラフに撮っても余裕で手持ち撮影できます。「手振れ来ね~よ」と叫んだくらいww。
これだけでもD800には最適なレンズな1つだと思います。

この日の撮影はNDフィルター付けずに素の状態の撮影をしてみたかったので、日中の野外撮影でしたので、やはりと言うかシャッタースピードは「8000」に近い場面も何度かありましたが、D800の場合は、シャッタースピードの上限が「8000」まで対応しているので余裕で撮影できましたが、たった一つ気になった点は、縦位置で撮影すると、レンズフードの問題なのか、ゴーストがわかります。
この標準の花形フードは縦位置では非常に厳しいです。たぶん社外の汎用の大型丸型フードが欲しいかも...

僕個人の感想ですが、キヤノン機に限るならば、やはり純正の35mmf1.4Lは設計が古くてもトータルの写真としての色とか含めた質感は、純正の35Lの方が高いと思います。
現状でキヤノンの5D Mk2が約2110万画素。もう一方のニコンのD800は3630万画素。
巷ではポスターサイズにでも出力しないと、そんな高画素はいらないと言う人もいますが、「空気感とか髪の毛一本一本の質感」とかは明らかにパソコンのモニターからも見ただけでも伝わってきます。
高精細と言う質感では圧倒的にD800が別次元の写真を見せてくれるんですが、カメラの扱いが非常にシビアなのは、その通りです。
もし、メーカーのこだわりが無ければD800とこのシグマの35mmの組み合わせは僕的には、新次元の幕開け的な感じと受け取りました。

to be continued.





「 その後の話と都市伝説 2013.10.14 」

▼ここからは更に半年以上使っての感想なのですが、このSIGMAの35mmについて、かなり巷でもこのレンズの評判は伝わっていると思うのですが、基本的に良いレンズなのですが、「35mmと言う単焦点が使いたい人」以外には必要ない...と言うのは本当です。僕が想像するには「人物ポートレート」「ナイトスナップ・ストリート」「コスプレイベント」このくらいしか必要な人を思いつかないです。そんな訳で都市伝説について....


▼この35mmも例外無く開放がf1.4のレンズは一段か2段絞って使わないと実用にならないは本当か?

僕の個人的な感想をいえばNOです。
レンズにもよるのですが、「開放時の個性的な描写」をどの場面、アングルやカットで使うかにもよるのですが、ズームレンズはズームする特徴で撮影を楽しむものですが、単焦点レンズは、絞りを変更して楽しむレンズです、1カット毎に絞りをf1.4、f1.8、f2.0、f2.4と変更した状態で同じ場面を撮って「もっとも適した質感の絞りを体で覚えていくしかないです。」もしその絞りを変更したカットの中で1枚も自分が納得する写真が無ければ、ズームレンズにした方が正解です。とにかく単焦点の最大の特徴はズームレンズに無い絞り値で撮影できることしか取り柄が無いですが、いろんな絞りで撮影してみて自分にあった絞りを見つけてみるのが一番ですが、「光量落ち」を気にするあまり「f5.6」まで絞って使うような使い方を考えているならば、このレンズよりズームレンズに投資される方が最適です。

開放時の「パープルフリンジ」を比較として掲載しているようなサイトやブログも見たことがありますが、実際の撮影では「パープルフリンジ」が出やすい条件....(曇り空に電線、室内から窓辺にモデルさんを立たせての撮影とか...)など「白」との明度の差が激しい場所は出ることもありますが、このシグマ35mmに関してはフリンジは「少ないほうです。」
まぁ、そういうウイークポイントも考えながら撮る場所も選ぶこともカメラマンとして必要でしょう。


▼f2.8通しの20万を超える高級なズームレンズなら単焦点並みの解像度があると言うのは本当か?

ここでズームレンズのお話。良く巷では「f5.6まで絞って使うと単焦点並みの解像度がある。」と言って比較しているサイトを見かけるのですが、僕も「f1.4の単焦点をf5.6まで絞った状態」と「f2.8のズームレンズをf5.6まで絞った状態」の比較しても見分ける自信がありません。
一見統一して比較しているみたいに思えますが、「f1.4のレンズをf5.6で使うこと自体、僕的にはナンセンスです。」 f1.4のレンズはf1.4だから良いのです。ズームレンズに無い絞り値で撮影する事が大口径のレンズです。
レンズを比較するならば、同じ開放値での比較は参考にして良いと思いますが、絞ったf5.6などの異種レンズの比較は比較対象として結果の答えを始めから誘導しているようなものです。
実際、比較サイトでの締めくくりにある大口径の単焦点レンズをf5.6まで絞り込んでの比較自体ズームレンズを引き立てる為の「 だからズームレンズが万能 」と言う言葉のマジックに使われている場合も少なくないような気がします。



▼ピントが前ピンとか精度が悪いと言うのは本当か?

僕の場合では全面的にレンズが悪いと言うモノは最近ほとんど感じないです。
キヤノン機でも5Dと7Dで同じレンズを装着してみると、やはり普及機とハイアマ機では精度的にバラつきがある感じですが、厳密に言うと調整が必要と言いう方もいますが、「測定用のチャートを撮影する場合」と「実際の人物など凹凸がある場合」では、純正レンズでもピントを外す事は良くありますし、撮影条件を統一してもこのシグマの35mmが純正と比べて著しく精度が悪いという感じは全く無いです。



▼手振れ防止の無いレンズは使いにくいは本当か?

そりゃ無いよりあった方が楽です。
特にキヤノン機の場合、35mmf2にIS付き(手振れ防止機構)が付いたモデルがありますが、シグマの場合はf1.4、f1.8、f2.0と早いスピードでシャッターも切れるはずですので「ボケや質感」も含めて考えるならばシグマでいいでしょうけど、動画も考えているならばキヤノン機ユーザーならば35mmf2のIS付きが良いのかも知れませんが、アマチュアでバリバリ動画を一眼で撮る必要性が僕には無いので僕はシグマ一択で....どうでしょう?



▼ここまで読んで見て判ると思うのですが「それでも35mmをf1.4」で使いたい人って少ないと思いませんか?
だから、少数生産で値段が高いんだと思いますけど、使いこなして見たくないですか?....(笑

[ 追記 ]2013.10.14
ネットの検索で「35mm、SIGMA 35mm」とかで検索してこのページに来る方が多いと思いますが、その後も撮影を続けていますのでよろしかったら正面玄関からお入りください★

▼カラーのホワイトバランスの変更をして見ました。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSMと言うレンズ / ver.2.0_f0117626_23212885.jpg

by ryusei_ex | 2013-02-02 12:16 | りづき(Lizuki)