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D800と言うカメラの都市伝説 / ver.2.2

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ブログと言う表現方法で誰もが批評家並みの記事をネットから発信できる今日、そこに書き込まれた印象が一人歩きして、信憑性が怪しい「都市伝説」も多いと感じる昨今、「メジャーな掲示板でさえ、その機種は所有していませんが...」から始まる怪しい書き込みも少なくないと思いませんか?   本当にそのカメラ自体所有していない人が想像や店頭での印象とか「どこかで読んだ」と言う怪しい情報も一杯です。
3600万画素オーバーでセンセーショナルなデヴューを果たした「D800」は、多くのカメラユーザーを巻き込んだ形になったのですが.....。

この「D800」と言うニコンのカメラ、僕も1年と少し使ってみた感想ですが、その3,630万画素と言う当時(現在も)ぶっちぎりの画素数は明らかに、現時点ではライバル不在な「質感」伝えてくれます。
今回はその都市伝説を僕なりに解説★





▼「3600万画素は新聞見開きにでもプリントアウトしないならば、2000万画素もあれば十分」....は本当か?

結果から言うとディスプレイで見ても3600万画素と2000万画素では、細部の質感が全然違います。
僕の場合、キヤノンの初代「5D」から「5Dmk2」に変えたとき、「質感の表現が更にクリアになった」と感じたように、ニコンのD800の3600万画素と言う画素数は、「2000万画素と3000万画素」では1つ次元が違う表現になったと思う感じました。
ただ、画素の違いを「プリント」することでの、確認方法については、ひとつの手段として有効だと思いますが、
僕は日常的に大きくプリントする必要性も感じないので、この大型プリントアウトによる検証方法は、「プリント比較したい人」には有効だと思いますが、撮ったものを全て「大型プリント」する訳でもなし、かと言ってパソコンのモニターで「等倍による検証」が一番良い事だとも思わないし...。
何て言うかプリントする事もモニターで等倍で見る事も「その一部を見て検証する事と、写真全体を見て鑑賞する事の違い」と言うか、僕的には世間でよく言う「等倍鑑賞」と言う言葉は、正しくは「等倍検証」であり、写真全体を見たときの質感がより素晴らしいと感じるものが重要だと思うので、プリントアウトによる部分的な比較はあまり意味が無いような気がします。

結論としては、3600万画素は高精細が必要だと感じる人には必要ですし、2000万画素との差は明らかに見てわかります。


▼「手振れしやすくて三脚がないとまともな写真にならない」.....は本当か?

これは、イエスでもありノーでもある。
僕のような、人物撮り専門ならば、レンズも明るい単焦点を使うならば、もちろん手持ちで撮影できるし、手振れや微妙なピントのずれに関しては、他機種でも起こりうること。 雑誌やブログの「手振れ比較の記事」等で「VRの無い単焦点をf5.6とかf8まで絞って使ったらブレる」なんて.....
「 普通に考えてもブレますよ。 」
ISOを上げるかシャッタースピードについてはD800の場合は、微細なブレも拡大すると判りやすいので、普段より良く考えて撮影しないとダメなのは確かです。それよりも貴方が風景撮りの人ならば、やはり「VR付きのレンズは常識でしょう。」
ただし、ポートレート撮影の様な手持ちで撮影続ける場合は、「しっかりブレないように構図も含めて考えて撮らないと、ラフな撮り方では、微細な手振れが3600万画素ならでは更に判りやすい。」ってこと。
まぁD800って言うカメラは、初心者向けのカメラでないことは確かなので、上級者でも撮り方の基本を今一度考える良い機会かもしれませんね。

手振れについて考えるならば、基本ですが手振れ防止機能付きの「VR付きレンズ」をどうぞ。



▼「ポートレートならキヤノンの方がニコンよりも色が良い」......は本当か?

Jpeg撮って出しを見るとキヤノンの方が「色白美人」だと思う。でもこれはニコンとキヤノンの色に対する基本的な解釈の違いだと思う。僕もD800を使い出して半年くらいは、このニコンの「黄色っぽい質感で悩んだ」。でも途中で「ニコンカラー」でも仕方ないなぁ.......諦めかけたら、RAWデータをちょっと操作することで、「キヤノンの色合いを再現することは出来ないのですが..」それなりに「ニコン的な色白美人になる事も出来るようになりました。」
1年くらい試行錯誤した結果ですが.....。人物撮りで楽がしたいなら「キヤノン」です。でもサードパーティ製の廉価版のレンズや社外のレンズでは色合い自体が生かせないので、結局は「L単のレンズ」は必須です。
なので、色合い的にはキヤノンの方が人物には向いていると思いますが、レンズは高くつくかもしれません。



▼「撮影したRAWデータのサイズが大きくてPCの負担が大きく作業効率が悪い」.....は本当か?

これ、データのサイズが大きくて直ぐにHDDが足りなくなってしまうのはホント。
一度のロケで32GBのSDカードを3つ使うことも良くあること。(ちなみに32GBの場合設定にもよりますがRAW+jpegで350枚程度です)
そんな訳で、我が家もデータ保管用にポータブルHDDがゴロゴロしています。ただしRAWデータが扱いづらいとか重くて現像するのが大変....と言うのは、僕のところでは全く感じません。

良く掲示板などで、「パソコンに負荷がかかって満足に作業が出来ないから、2000万画素位がベスト」等と言う意見も見かけますが、実際のところ、3年くらい前のパソコンでは遅いかもしれませんが、ここ最近のメインストリームのPCであれば、重いとかソフトの動作が、不安定だとか言うのは全く無いです。
ただし、ノートパソコンだとRAWデータは相当な上位機種じゃない限りは、快適な環境は難しいかもしれません。
(参考までにPC/ OS:64bit win7/ CPU:Core i7-2600K@3.70GHz/ 実装メモリ:16GB /video:GTX 660 )
デジタル環境の今、カメラを買い換える時は、「画像処理を十分行える」スペックのPCもデュアルモニターも準備しておきましょう。



▼「高感度性能が今ひとつ....」は本当か?

僕の場合、全く不満がありません。
昔はISO800や1600が実用かどうか良く話題になったものですが、現在の高感度性能の比較は一昔前の「超」が付くISOクラスや暗視カメラなのかと思われる比較自体、何ていうか比較したい人向けの完全な「記事」であって、僕の場合は普段から撮影で常用しない範囲外での比較なので、全く意味が無い比較です。
標準的な環境で普通にポートレートを撮っている状況ではISOなどの高感度性能は全く気になりません。



▼「カメラが重すぎるは本当か?」

そう、フルサイズのカメラは大きくて重すぎる。なんていうか「良いカメラ」と「性能の高いカメラ」は別と言うことに近いかもしれません。僕は現時点ではオプションの「グリップ」は更に重くなるのでつけていませんが、更に縦撮りをする方には重くなりますが必須でしょう。
いつものようにD800本体にレンズを装着して、ちょっとした細かい機材が入ったカメラバックで、気軽に街でのスナップ撮りはちょっと無理。    無理と言うよりも向いていないです。間違いなく目立ちすぎるし翌日腰に来ますね。
ちょっと、気軽にスナップ撮りをしたいならば、確実に別の機種で出かけることをお勧めいたします。
これ一台で何でも出来る機種では無いのが残念ですが、D800って本気撮り専用の漢のカメラなのです。




▼「レスポンスや撮影のテンポとか考えるとD600の2400万画素の方が扱いやすい」...は本当か? 」

レスポンスならD600系でしょう。
それはD600の得意とする所を考えるとそう言う答えになると思いますが、カタログ上の連写速度が速いカメラが欲しいならD600かD610でいいでしょう。でもカメラ自体の質感とか含め「画質」を考えるとダントツに、D800でしょう。いわゆるAPS-Cサイズにクロップしての撮影モードでも、余裕の2000万画素でD800ってAPS-Cカメラが中に入っているようなものです。又、価格が高い分、手放したときの買取金額もD800なら高額。 次の機種の支度金になりそうですが.....
まぁ、D600の「連写速度」に価値を見出すのか、D800の「画質」に価値を見出すのか......
その選択なのかもしれません。 実はD800の撮影のレスポンスも常時「F1」や「スポーツ物」など撮る人で無い限り、僕はポートレート専門なのでD800でも十分「早い」と感じています。普通の人が運動会で撮る程度ならば何も問題ないでしょう。後はシャッタースピードが8000を選べるのは、うっかりNDフィルター持ってこなかったときには案外助かります。
撮影のテンポは使用するメモリーカードにも猛烈に影響されますので、「サンディスク エクストリームプロ」のSDカード一択でいきましょう。



▼「D800よりもAPS-C機種の方が、レンズのよい部分だけを使っているので、光量落ちなども気にすることもなく望遠にも有利で高画質では....」は本当か?

これについて僕は特にフルサイズ用のレンズで撮影した場合、APS-Cで使用すると確実にトリミング状態での中央部だけの切り取り写真にしかならないので、元々レンズが全体で意図する「質感」がある場合は、トリミング効果で、ごっそりと質感が失われるので「写真全体を絵としてみた場合」非常に中途半端な感じ。
実際、キヤノン機(7D)でも試してみたのですが、キヤノンの場合はAPS-Cでも1.6倍になるので、レンズのテイストの部分の大半(7割~8割)が失われる感じです。D800でも機能としてあるAPS-Cでクロップするモードで、色々と撮影して試してみると判るのですが、やはり質感が失われた「トリミング構図」にしかならないのです。
APS-Cが「望遠も有利と言うことも光量落ちが無い方が高画質」と言うのは、それを望む人向けの言葉のマジックなのかもしれません。 全く光量落ちの無いフラットな画面って僕は質感が好きじゃないのですが、風景撮影を主としている場合には、その方が都合が良い事もあるでしょう。
ただ、レンズの美味しい部分を使うから「高画質」って言うよりも、光量落ちも含めてダメな部分との相乗効果で、より写真として引き立つような気がしますけど。さて、貴方のお好みはどうでしょう。



▼「3600万画素に対応するレンズが必要だ....」は本当か? 

どうしたいか....何を求めているかによります。
D800にちょっと古いレンズをつけると、その古いレンズのテイストが全部出てきて「あぁぁ、そうだった!!」って撮った後に思います。他の掲示板では「3600万画素オーバー時代になるとレンズの対応が全然追いつかない....」なんてコメントも良く見かけますが、全然そんな事はないです。
最新のレンズをつけると、「新しいレンズらしい」テイストを感じますし、その逆もあるのです。僕はD800の3600万画素って言うのは、古いも新しいも含めてレンズの全ての性能を引き出すには3600万画素必要だったんだなぁ...と思いましたけど、精度の確認の為、チャートなどを撮影して比較検証する事を考えるなら、最新の高級レンズなら良い結果が出ると思いますが、撮る行為を楽しむならどんなレンズでも、十分な質感を提供してくれるはずだと思います。




▼「D800よりD800Eの方が高画質だ....」は本当か?

過去の雑誌での比較評価では「E」の方が高精細です。だからといって「高画質」かと言うとそうでもないみたいです。
実際、ローパスがあるとか無いとか以前にどちらも3600万画素で既に十分な解像度を持っていると思いましたので、実際に、D800を購入する段階で色んなサイトのD800とD800Eユーザーの公開されている写真を見た結果、ニコンでは鬼門と言っていいくらい「ブレザーの制服の肩の辺りのモアレ」はキヤノン機よりも目立つことがまだあるなぁ..........と思った為、僕はD800は「無印」にしました。
コスプレ撮影もする事がある僕にとっては人物撮影の「制服のモアレ」....これは重要な事です。
「森など風景」を撮影する人は「E」が良い結果を出すと思いますが、人工物や布などのテクスチャー関係を撮影する場合はモアレなどの心配が少ない「無印」の方が記録として向いていると思います。



▼最終章
僕的にはこのD800と言うカメラは間違いなく、スペックも価格も素晴らしいカメラで現時点ではライバルは不在です。D800の評価については「価格」の掲示板や他の色んな掲示板などでも様々な意見が見受けられますが、写真を撮る道具と言うよりも、機械としてのカメラ自体スペック的な評価が先行しているところも少なくないです。
僕が1年以上撮り続けた結果として、D800は風景や記録写真を主としている方にはベストな選択だと思います。
ポートレートを主として、5Dmk2を常用している僕がキヤノンの5Dmk3に行かなかった理由は先にも少し述べましたが、両機種のユーザーによって公開されている画像を見比べると、「高精細の点」を考えるとどうしても「D800」の表現力は上なのです。
現在、本気撮りしなければならない時や依頼されて適当なものを撮る場合は「一般受けが良い」ニコンを使用してますが、ポートレートや趣味での撮影は5Dmk2で撮影しています。今後、いつ出るか判らないキヤノンの高精細モデルが出るならば導入すると思いますが、D800との性能的な価格差を将来的に考えても、明らかに周回遅れになっちゃった感じですね。

結論として、もしあなたがフルサイズ機種に興味があって「D800」(D610)と「5Dmk3」(6D)のどちらを薦めますか.....と聞かれのなら、オールラウンドで高精細な「D800」をお勧めしますが、テーブルフォトや趣味でスナップやポートレートをするならば「6D」で50mmLと24-70mmF4Lで、Lレンズの「テイストを生かした写真」の方が、きっといい写真にめぐり合えるような気がします。




この記事は検索率が絶好調なので記事を追加しました。
これ以外の記事やポートレートもありますので正面玄関からどうぞ★
2013.10.28
2013.12.13
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by ryusei_ex | 2013-07-31 22:52 | コラム